ネイリストは浮ついてる?

帰省中も、ときどきラインメールが入り、ほとんどがお客様からの予約を求めるものでした。
完全に自宅での仕事に切り替えて、午前午後合わせて多くて4件しか取れないので、おなじみの方は速めの予約を取ってくださるようで、ありがたいことです。
本人は、もっと効率よく手早く施術出来るようになったら、あと一件は増やして、そしたら週休3日で営業したいといってますけどね。
早かろう悪かろうでは、アンもお客様も納得できないだろうし、むつかしいところです。

アンの仕事の件を考えると、たまに思い出すことがあります。
あれは、2年前の里帰りの前後に、とあるサークルでちらっと話すと
「あら、お嬢さんがいるのね、あちらでお仕事されてるの?」
とあまり顔合わせしたことのない上品な年上の方。
「ネイリストしてるんです。」
と答えると・・・微妙な反応。あれ、ちょっと眉を顰めたわ、この方。

お子様たちは政府関係の大層なお仕事に就かれているらしく、ネイリストはどうやら彼女のあらまほしい職種ではなかったようなんです。
ま、いろんな人がいるものね。
腹立たしい気持ちにすらならず、スルーしたことでした。

アンを育てているとき、もちろんどんな大人になるのかと想像したことはたびたびあります。
マシューなどは
「ひょっとして、数学得意な女の子にならんかなぁ」
などと頓珍漢な夢を語っておりましたが・・・

学問が好きならそれもよし。
体育会系に突っ走るならそれもよし。
「生まれてきてよかった」と思ってさえくれたら、というのが基本中の基本。
親に口出しされても、黙って言うことを聞くことなく
「もうっ。大人なんだし放っておいて!」と経済的にも精神的にも自立して口答えするぐらいになれば最高。

恵まれぬ境遇に育った若い人がしっかりした考えから医療関係や福祉関係の仕事を選ばれる。
そんなお話を聞くと、本当に感心します。とても素晴らしいことだと思います。
でも、それはそれ、アンはアン。
アンはそもそも恵まれてると公言してるし、特に犠牲的精神旺盛なタイプでもありません。
普通に育った普通の女の子。
お洒落が大好きで、ちょっと目立つ格好もしたいし、地味な優等生タイプの真逆。
(土屋アンナさんリスペクトでした。婚礼衣装も真似したんだっけ。)
自分の進みたい道に進んで、大好きな人と家庭を持って、ひらひらと楽しく暮らしています。

若い頃からよく読んだ田辺聖子さんのエッセイに
「夫を幸せにすれば、犯罪に手を染めず真面目に暮らすから、それだけで女性の功績は大きい」
(おおまかな意訳です。)
という一文があって、それは自分でも心掛けております。
なんとかマシューが気分に任せて人様に迷惑をかけたりせずに過ごしている、その1%でも妻の功績なら嬉しいな、と思ったりもします。
イイヒトなんだけど、年を重ねるごとに、なんだかなぁ、と感じる折も増えました。
家庭(とアン)の存在で、破天荒な行動をセーブしていることもありそうです。
本人も
「未来も守るものもない年取った独り者の男は、考えが浅いと何するかわからんから怖い。」
などと(偏見交じりの意見でごめんなさい)大きな事件などのニュースにつぶやいたりしています。

思慮深いGieちゃんは、年を重ねてもマシューのような短絡的な考えはしないと信じてるけど。
アンがいることで、低きに流れる気持ちにブレーキをかける、そんな場面もあるかも知れません。
アンももちろん、短慮な行動をGieちゃんの考えを思って控える場合もあるかも・・・

日本の田舎の意識高い系のおばちゃまからは、認めてもらえないかも、だけど。
手足の爪を彩るだけで、幸せ度が上がる女性もいらっしゃるでしょう。
世の中に必要か、と問われるとあやしいけど、でもネイリストも人を幸せにする仕事かもしれない。
そう思って、アンの選んだ仕事を肯定している甘い両親。

少なくとも、騙したり傷つけたり出し抜いたり勝ち負けを競ったり・・・
そういう殺伐さと無縁の仕事なのが、ただただありがたいと思っています。

休憩時間にお客様にふるまうお茶をいろいろ選んで持ち帰ったアン。
お茶を飲みながらののんびりしたおしゃべりも、きっとお客様に喜んでいただけてるはず。
若い方、ご年配の方、様々な職種の方。
この帰省中、いろんなエピソードも山ほど聞いたので、仕事中のアンの様子も想像しやすくなりました。

税金を納めるレベルの収入を真っ当に得て、周囲に迷惑をかけずに暮らす。
いろいろと手抜かりもあったメイプル家の子育てで、ここまで育ってくれたアンに、改めて感謝!

  To be continued・・・

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