異国のアン #7

アンのインスタグラムをのぞくと、友人に囲まれた楽しそうな画像。
二週間から長くて3ヶ月の語学留学が多いので、出会いと別れを繰り返すことばかり、と
まだ二ヶ月しかいないのに、ちょっぴり寂しそうなコメント。

ほとんどがアンより年下のお嬢さん方で、異国での扉を開いたあとの帰国後の新しい生活が楽しみですね。
同じ景色、同じ状況に出会っても、これまでとは違った見方や考え方をすることでしょう。

さて、アンは、海外生活への拒否反応も少なくて、泣いて逃げ帰ることはなさそう。
渓谷の緑に癒やされ、大盛りのポテトらしきものを、Gieちゃんと差し向かいでぱくついてます。

画像



お席がなくてウロウロしていたら、おじさんグループが笑顔で譲ってくれたとか。
動画では、ちゃんと割引パスを見せながら注文してる様子も写っていましたよ。


「動画見た?」から始まったラインのやり取りがめんどくさくなったのか、電話が入りました。

「今、スーパーで買い物してる。卵、何個入りにしようかな~」などとつぶやきながらも
店内をまわりレジを通り歩いて帰る道すがら、いつものきままなトークを楽しむ。
治安のいいとこに住んでてよかった。
アンいわく
「ダウンタウンとくらべるとホームレスのタイプも落ち着いて穏やか」
「あっちだと、どうみてもクスリやってるやばいタイプばかりだもん」 あらら。

で、今回は先日テレビで見た養子さんの話になりました。


アンと同じ女の子。
ごく庶民的なご家庭で、うちとよく似た感じなんですが。

そもそも、家族の形は似てても同じものはないし、(お互いの距離感とか)
考え方も親・子 それぞれ違っているし、年齢によっても全く変わってきます。
だから、このご家族の暮らし方や考え方をあれこれ言うつもりはないのですが。

ただ一点。
養子縁組だからこそ、気をつけたい、気をつけなければならない件はあると思うのです。

テレビのご家族は、高校生の娘の帰りが遅いのに耐えきれなくなったお父さんが
「好きなようにしろ。この家から出て行け」 と言ってしまい、娘さんは一ヶ月ほど家を出ます。

ここ、ここ。
当時の様子はご家族しかわからないし、簡単な事後報告だけでは伺えないのですが。
でも。
(この一生懸命のお父さんを責めるつもりはありません。大変な思いをされたことでしょう)
でも。
血の繋がりがないのを知っている娘に、「縁を切るから出て行け」は、100%禁句でしょう?
アンもこの年頃には、ずいぶん帰りが遅く、イライラハラハラさせられました。
「アンちゃんち、門限がないんやね?」と級友に言われ
「門限はあるよ! アンが守らないだけ!」と即答したこともありました。(笑)

幸いにも(というべきか)マシューは単身赴任が続いて、この家庭のお父さんのように
「出て行け!」と言いかねないほど悩まされなかったし、母だけが振り回されてるうちに・・・
高校二年の夏あたりから、本人の心境の変化で、ずいぶん落ち着いてきたのでした。

この娘さんは、あのアンの年頃だわ・・・とお母さんの気持を思うと、他人事ではなかったです。

この話をアンにしたら
「う~~ん、特に養子を意識してなくても、縁切りだ、出て行け!って言われたら
ああ、やっぱり・・・って思ってしまうよね」 と、娘さんに同情的でした。
「ママは、アンが家出したら、どうしたの?」と訊かれたけど、
アンの母親になった瞬間から、「男より子供」派ですからね。
マシューが出て行け、と言い張るなら、
アンと一緒に出て行くわ。

まだ未成年のしかも不安定な年頃のアンを、なんで1人で追い出せるでしょう。

もしかして、今回の海外行きも、どうしてもマシューが反対して邪魔するなら
アンにくっついて行っちゃったかもしれない。
その可能性に思い至ると、Gieちゃんずいぶん焦ったでしょうね。ふふふ。



その後、複雑な家庭環境で一人暮らしをしていた優しい恋人を家に迎え、赤ちゃんを生みます。
念願の大学にも合格したので、一旦休学しておいて、又勉学に励む予定なので
よかったなぁ、と胸をなでおろし(正直、ちょっぴり羨ましいかも
                 (↑娘どころか、孫まで!婿まで!)
                 (↑いや大変でしょう。離れてるほうが楽!)
穏やかなお母さんの手作りの料理を楽しむ若夫婦の笑顔に安心しました。

娘さんもだけど、この恋人もイレギュラーな家庭で苦労してきたので
こちらの家族の一員になれたことが幸運だと思えて
これから落ち着いた幸せな暮らしをしてほしい、と画面に向かって願ったのでした。


縁を切る、なんて放言したお父さんも、いいお祖父ちゃんの顔になっていました。
でも、もし娘さんが頑なで頼ってくることもなければ・・・
本当に縁が切れてしまい、きっと、後悔されたと思います。


これから反抗期を迎える養子さんのご家族へ。


反抗期は養子でも実子でもやってきます。
ゆるかったり、きつかったり、ケース・バイ・ケースですが、大変な時期です。
愛する娘ながら、顔を見るたびイライラする、不機嫌になる、という経験もしました。
でも。
実子への暴言「アンタなんか、産まなければよかった」なども酷いですが
養子への「出て行け、縁を切る」は、絶対に絶対に口にしないよう、お願いします。

特別に養子だから、と叱るのを遠慮したりする必要はないですが
叱る時に、養子だからこそ使ってはいけない言葉は、あります。
カッとなったら、そんな思惑も吹っ飛ぶかも知れませんが
(うちもそんな過激な時期を乗り越えてきましたよ)
早い時期からシミュレーションし、学習しておいてほしいと思います。


ちなみに、アンに言わせれば

そのお家は、よくある反抗期で揉めた家庭の話にすぎないのに
それを「養子縁組」と絡めて放送されるのは、なんだかな。

とのこと。

はい、同じこと、思ってました。
やっぱり皮膚遺伝してるのか、母娘で意見一致いたしました。


  

    See You~  







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